私は映画学生の頃、友人とマネキンに
全身真っ白の包帯を巻いて新宿新都心になる前の
浄水場や新宿、銀座などを4人のサングラスの男が
持ち歩く8ミリ映画を撮ったことがある。カメラは
マネキンよりも周りの目線を追いかけたのである。
最後には銀座松屋の屋上から放り投げて警察に
事情聴取されたことがある。
菱沼良樹とは何度も大きなイベント、ハプニングを行なっている。
最近では青山のAOビルが建つ前に1000坪の空き地に
白い砂利を敷き、菱沼とオランダの白い衣服をまとった
ダンサーを使って「アートによる地鎮祭」を行なった。
ハマノ・ネイチャースクールでは100人の日本の子どもと
100人のポナペ島の子どもで、布で出来た巨大な花を
太平洋の真中に浮かべた。
彼はいつも私の作品にとって絶好のキャストである。
欠かせない存在である。インドのタジマハールでも
大きな挑戦を共に試みようとしている。
根底に流れている表現への想いが同じなのだ。
今後も彼と挑戦を続けたい。
京都の清水寺でファイナルファンタジーなどの
キャラクターデザインを務めた天野喜孝さんと
インスタレーション
『Eve』を行なうと言うので
見に行ってきた。
私は京都で生まれ、父が修験道の行者であったから
寺にも神社にも馴染んできたが、彼の試み密教的宇宙を
ディープに拡張して見せた。
今度は菱沼と誰か日本の先端技術と組んで
最 中国的風景の中で大きな出来事を起こしたい。
Eve
アートによる地鎮祭
ハマノ・ネイチャースクール